税理士になるには

自己紹介にある試験科目が何だろうと思った方へ、税理士試験と資格のご紹介です。

税理士になるには

税理士になるには大まかに4パターンあります。

  1. 税理士試験を5科目合格
  2. 税理士試験+大学院
  3. 他資格をもとに申請
  4. 税務署勤務を一定期間

1が一番間口が広く、一定の受験資格を満たすことで受験可能です。近年受験資格が緩和され、受験しやすくなっています。1科目ずつでもまとめて受験しても良いので、早ければ2年長ければ何年でも挑戦出来ます。
2は試験のうち税法科目は大学院で一定の課程を修了することで免除されます。試験をパスできるため短期間で済むことはできますが、相応の学費が必要です。
3は公認会計士、弁護士について、税理士業務は税法(法律)と会計の知識が必要であることから、相当の知識を有するものとして認められています。
4は実務経験からです。税務署側の視点に強いです。

令和5年の新規登録の税理士は試験免除者(2+4)が54.9%、試験合格者(1)が23.7%、公認会計士(3)が19.2%と続きます。

どれが良い、悪いはありませんが、体系的に勉強する機会があったか、法律、会計、実務どの部分に軸足があるかは違いがあるかもしれません。

税理士試験の場合

税理士試験は、年に1回夏に試験があります。
近年は8月の2週目くらいが多いようです。

11科目あるうち
必須の会計科目2つ(簿記論、財務諸表論)
税法科目(所得税法、法人税法のどちらかまたは両方及び、相続税法、消費税法、酒税法、住民税または事業税、固定資産税、国税徴収法)のうち3つ
あわせて5科目を合格することで、正式に合格となります。
ちなみに5科達成すると官報に名前が載ります。

税理士事務所のスタッフ紹介で「科目合格」とある人たちは、科目のいくつかをクリアしているという意味です。

一番厳しいコースといわれているのは法人税、所得税、相続税で合格するパターンです。
いずれも勉強に必要な量と時間が膨大だからですが、その点が軽いといわれている酒税法などは逆にものすごく精度を上げないと競争に勝てないので、それぞれ難しさはあります。
実用性はまた人それぞれですが。

お気づきだと思いますが、世の中にある税法は試験科目以外にもたくさんありますし、すべての物事がテキスト通りに進むことはありませんので、試験がすべてではありません。

どのように選ぶか

私の場合、最初の就職が一般企業で特別の資格はなく、単純に大学院に行くお金がなかったので試験一本の選択肢しかなく、科目は勉強したいものを優先して世間で言う難易度は気にせず選びましたが、割と相性が良かったんじゃないかと思います。(とはいえ年数はかかりました)

これから挑戦したいと思った場合、どのコースを選択するか、どの科目が向いているかは状況により異なると思いますが、税理士になるための選択肢は一つではない、というお話でした。