
先日所用で税務署に行ったら小さなお子様を連れたご家族を見かけまして、ファミリー向けの場所だっけ?と思ったのですが、住宅ローン控除のご相談だったようです。
なるほど、アットホームなお役所です。
住宅ローン控除というと
住宅ローン控除は、ざっくりいえば借入を利用して条件に合った家を取得した場合、年末の借入残額に応じて税額軽減を受けることができます。借入をして家を購入する方は大体適用を受けている、割と一般的な制度だと思います。
しかし近年改正が重なり、重なり、適用を受けるための条件(対象の家や制度の種類)が複雑になっています。
住宅ローン控除の注意点
住宅ローン控除を受けるには、初年度に必ず期限内に確定申告が必要です。
期限を過ぎた申告や、修正申告でやり直すなど、後から適用を受けることはできません。
初年度とは、借入を行って家を取得した最初の年を指します。
2年目以降はお勤めの方は年末調整で適用が受けられ、そこまで難しくありません。
その他、詳細を述べていくと本が書けるくらいで、ここで書いても有用でもないので、最も基本的なことだけにしますが、
とにかく、後戻りができませんということです。
住宅ローン控除と一言で言っても、工事の種類や建物の基準によって受けられる控除や必要書類が異なります。
建物の基準などは申告する時点ではどうにもなりません。
通常はハウスメーカー等で住宅ローン控除の案内も踏まえつつ、購入提案したり、
契約書類と一緒に申告のための必要書類を渡してくれるはずです。
不足がないかは国税庁の案内などをご参考に、ご用意ください。
必要書類がなければハウスメーカーへ依頼すれば提供してもらえますが、時間がかかる場合もありますので、早めに手続きを進めましょう。
ところで、申告前の最終報告段階で「そういやこういう話があって、書類ありましたけど使えます?」と追加書類が出てきて、申告書が作り直しとなることが稀ながらあるので、
よくわからなかったら事前にあるだけ情報と書類は下さるとすごくありがたいです…魔法使いじゃないので、情報がないものはわからないです。
考えたくもありませんが、これが申告後だと終わりです。
これから家を買うなら
建物の基準や建築段階での書類申請などは、申告の段階、税理士の手許に来た段階ではどうにもならないものです。
住宅ローン控除を受けることも踏まえつつ、マイホームの検討を、というのは結構面倒な話ではありますが、一生に何度もないお買い物、やはり慎重に考えなければなりません。
住みやすさ、欲しい設備に加えて受けられる制度についてもご検討ください。
ところで、住宅取得のための補助金を受けることもあると思います。
こちらも一時所得として申告しないといけないのでご注意ください。